キャタピラ
ユンボなどの重機を操作している時、平坦ではない地面を走行したり、負荷が大きい急旋回をしたりといったタイミングでキャタピラが外れてしまうことがあります。

その都度修理業者に持ち込むわけにもいきませんので、重機を扱うのであればキャタピラの治し方をマスターしておくことは必須です。

今回はユンボに焦点を当てて、キャタピラが外れた時の直し方をご説明していきますので、しっかりと覚えておきましょう。

グリスで張りを調節

現在販売されているユンボの大半には、グリスを注入するものがついています。

この注入の圧力によって、キャタピラの張りをある程度調節することができるようになっているのです。

しかし、グリスニップルなどがついていないユンボもありますので、そのような場合にはキャタピラを直す時に苦労するかもしれません。

外れかかっている時は逆回転が効果的

キャタピラが外れかかっている程度であれば、キャタピラを反対方向へ回転させることで簡単にはまることもあります。

外れかかった状態のままで放置していると本当に外れてしまいますので、一度逆回転させてみてはどうでしょうか。

完全に外れてしまっていたり、逆回転ではまらなかったりした場合は修理が必要になります。

外れたキャタピラを元に戻すためには、ピンを抜く方法と抜かない方法があります。

ピンを抜いて直すには?

キャタピラを修理する時は、まずバケットで地面を突き、外れた側の車輪を持ち上げます。

その後キャタピラの張り具合を緩め、キャタピラについているマスターピンを一度外してください。

キャタピラを外したら伸ばし、車輪がレール部分にしっかりとはまるようにして固定し直していきましょう。

固定できたらマスターピンを戻し、キャタピラの張りを調節して終了です。

ピンを抜かずに直すには?

ピンを抜く場合と同様に、まずはバケットを使ってユンボの片側を浮かせましょう。

その状態で、キャタピラの張り方をコントロールしているグリスシリンダーを緩めていきます。

外れたキャタピラを車輪にしっかりと固定していきますが、動輪側のキャタピラがすでに外れてしまっているのであれば、クロールを回してキャタピラに車輪をしっかりとはめ込みます。

キャタピラをはめ込んだことを確認してから、グリスシリンダーのバルブ部分を十分に締め、キャタピラの張りを微調整して終了です。

危険もあるため注意が必要

バケットでユンボを持ち上げる方法をご紹介しましたが、バケットが必ずしもずっとユンボを支え続けることができるのか、といえばそうではありません。

場合によっては、突然ユンボが下がってくることもあります。

そのため、キャタピラを取り付ける修理をしている場合は、ユンボの下に潜り込んだり手足を入れたりは絶対にしないで下さい。潰されてしまう危険もありますので、十分に注意しましょう。

日頃のメンテナンスが大事

キャタピラ

キャタピラが外れる原因はいろいろありますが、メンテナンスが不十分だったり、歯車などが著しくすり減ったりしていると、キャタピラが外れてしまうことがあるのです。

小さな部品でも、摩耗などによる減少でキャタピラが十分な張りを維持できなくなってしまいます。

日頃からきちんとメンテナンスをしていれば、外れてしまう前に防ぐこともできるのです。

自分で直せば時間とコストを抑えられる

ユンボなどのキャタピラが外れてしまった時には、修理業者やメーカーに修理を依頼することも一つの手ですが、それでは必要以上の時間とコストがかかってしまいます。

自転車のパンク修理のようなものですし、自分の手で直せるに越したことはありません。日頃のメンテナンスにも注意しながら、もしもの時にも対応できるようにしておきましょう。

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