パワーショベル

同じ形態なのに名前が違う

キャタピラにショベルがついた重機といえば、ユンボや油圧ショベル、バックホーにパワーショベルです。
同じ形態の重機なのになぜ名前が違うのでしょうか。これらの重機にはどのような違いがあるのかを解説していきます。

素人目にはなかなか区別がつきにくいので、違いについて簡単にまとめてみましょう。

ユンボって何?

ユンボとは、油圧ショベルとも呼ばれている重機で、建設現場などにおいてよく見かけるものです。
このユンボという言葉は、実は正式名称ではなく、商標登録されている名前です。

あくまでメーカーが名付けた名前であり、ある意味あだ名のようなものと言えます。

では、どうしてこのあだ名のようなものが全国的に広がったのかというと、とてもシンプルな理由ですが、呼びやすいからです。
パワーショベル、油圧ショベル、バックホー、ショベルカーなど色々な呼び方がありますが、その中でもユンボが最も浸透しています。

バックホーとは?

バックホーというのは、ショベル部分が運転席側に向いているのが特徴です。
一般的に油圧ショベルと呼ばれているものは主にこのタイプになります。

バックホーは行政用語として、日本国内で非常に広く普及してはいますが、一般的にはやはりユンボの方が馴染みやすいでしょう。

つまり、ユンボもバックホーも名前は違いますが、全く同じものを指しています。

さらに、ショベルカーやパワーショベル、油圧ショベル、ドラグショベルなども、呼び方が異なるだけで、全て同じ重機のことを指しています。

ショベルローダーとホイールローダー

ショベルカー

呼び方は異なっていても、同じものを指す油圧ショベルですが、同じように混同されやすいものがあります。

それは、ショベルローダーとホイールローダーの2つです。

これらは同じもののように見えますが、別の重機です。この2つが混同されやすい理由は、共通点が非常に多くあるからでしょう。

2つは似ているようで実は違う

工事現場において、土砂をダンプに乗せる時に使用される、という点は同じです。

どちらも、前方に土砂をすくいあげるためのバケットがついていますので、見た目がよく似ている事から、同じものであると勘違いされやすいようです。

さらに、ショベルローダーとホイールローダーには、どちらにもアタッチメントがあり、用途によって使い分けることができます。

フォークリフトのように荷物を持ち上げたり、物を壊したりする時にも専用のアタッチメントを使用することがあります。

走行性能の違い

ショベルローダーとホイールローダーの最も大きな違いとしては、走行性能が挙げられます。
駆動方式の違いが非常に大きく関係しており、ショベルローダーは前輪駆動で動きます。

これに対してホイールローダーは、四輪駆動になります。

ホイールローダーの場合には、土地が整備されていない、悪路でもしっかりと走行することができます。

しかし、ショベルローダーはどこでも使えるわけではなく、活躍できる場所が比較的限られています。

また、この2つは走行性能以外にも、使い方において異なる部分があります。

荷物を積み込んだり、掘削作業を行う点においては共通しているのですが、ホイールローダーは掘削以外にも使用することができます。
グラップルと呼ばれるアタッチメントを使用することによって、廃材などをつかむ事も可能です。

丸太を掴んだりすることもできるため、林業において非常に多く使用されています。

物を掴むためのアタッチメントだけでなく、土地をならすためのバケットを使用することによって、土地を平らにする上でも役立ちます。

資格や免許の違い

ショベルローダーとホイールローダーは、工事現場だけで使用するのか、それとも公道を走るのかによって必要になる資格が異なります。

現場だけの使用に限り、公道を一切走らないのであれば、ショベルローダーの場合には「ショベルローダー等運転技能者」、ホイールローダーの場合には「車両系建設機械運転者」という資格が必要です。

ただし公道を走るとなると、ショベルローダーはもちろん、ホイールローダーにおいても、大型特殊自動車や小型特殊自動車の免許が必要となります。重機の大きさによって必要な免許が異なるので気をつけましょう。

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